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氷河の上、歩けます。 -エル・カラファテ-

4月 29th, 2011

written by kuro

感動するハードルが上がっていく。

昨日の贅沢氷河クルーズで、さんざん興奮してしまったので今日をまた楽しめるか少しだけ心配していたが・・・。

ごめんなさい。

今日が昨日以上に、本当に楽しかった!!こっちがおススメ。

氷河の上を、ミニトレッキング500ARペソ(10000円也)。プライスレス。お金では買えない価値がここにもあった。

地球はまだまだ色々な顔を見せてくれる。

朝から雲一つない青空が広がる。昨日も晴れていたが、氷河を見るころには曇っていたから、山の近く、氷河の近くはあまり晴れないのではないかと思っていた。だから、氷河も溶けにくいのではと。

そんなことはなかった。青空に映えた、青白い氷河は圧倒的な景色を見せてくれていた。これ以上ない最高の天気だった。

AM8:30に宿にバスが迎えが来て、紅葉の山道を通り抜けて船に乗る。

一直線にペリトモレノ氷河に向かう。すでに崩落があったようで流氷がたくさん浮かんでいた。昨日の観光客が多いクルーズ船とは、雰囲気がうって変わりアクティブそうな若者がかなり多い。

氷河トレッキング

船はペリトモレノ氷河近くの岸に到着すると、スペイン語組(15人くらい)と英語組(10人くらい)に分かれて行動。

まずは、勉強会。

青空教室に、背景は氷河。なんという贅沢っ!!空気もおいしく、気分も良い。これなら勉強もはかどってしまうのでは。

20分くらいのミニクラスは、パタゴニアの氷河の種類や名前、氷河のできかた、青い色の訳、氷河が減っていっている現状、流氷の行先など。

写真を使って、わかりやすく教えてくれた。

インストラクター

講習が終わると、次は実技。

靴の下に、滑り止めの刃がついているアイゼンを装着して注意事項などを聞く。

海好きで、富士山ぐらいしか登ったことのない二人にとっては、アイゼンなんぞを履いたのは初めての体験だった。

いざ、氷河の上へ!!

肩幅程度に足を広げて、傾斜では刃をしっかり利用して歩いていく。強風の時は、低い姿勢で動かず耐える。少しひざを曲げて腰を落として歩くと、どんな状況でも問題なく歩けた。

天気も良く、風もあまり強くなかったのでそんなに寒さも感じずに、かなーり快適にトレッキングができた。

ザクザクっと、音を立てながらみんなでワイワイとインストラクター二人に挟まれて一列で歩いていく。

氷河の上を歩いているのだ。しかも景色は最高!!青空だし気分も最高!!

氷河の歩き心地は、雪が降り積もり2、3日経って固まった雪が、ひたすら続く感じ。晴れて少しずつ氷河の表面が溶けてくると、シャリシャリとかなり大きめに削ったかき氷がひたすらある感じ。

ただ、ひたすら氷が続いている世界。雪ではなくて氷。

しかも結構、遠くまで歩いていける。

圧縮されている純度の高い氷、水なので汚れは全て表面に浮いてくる。

至る所で、氷が解けて水たまりができている。水たまりって表現だとあまりきれいではなさそうだが、氷河の水たまりは究極のおいしい水。

いつでも飲み水には困らなかった。

ピュアウォーター

無論、水道水のような微かに感じる鉄分のような味などは一切しない。ほんの少し甘くも感じる気持よく飲める最高級の水だった。

たかが水なのに、簡単においしいとわかる。これぞ贅沢、氷河溶け水。

1時間以上、隊列を作り氷河の上を歩き回り、立ち止まっては写真を撮り、水を飲み、真っ青なクレパスを覗いてみたり。

慣れないアイゼンに、ほんの少し疲れた頃。

究極のご褒美が・・・。

氷河の氷で、ウイスキーのロック!!

あまりのうれしさでまともな写真は撮り忘れ・・・。飲んだ。

氷でパーティー

氷河の上で、ウイスキーの氷河ロック♪ さらに、チョコレート。

もう言うことなしでしょ。

いい気分で、おかわり。

ほろ酔いでまた少し歩き、今度は氷河にできた穴に入り、氷河を上に下から眺めてみる。

なぜか、一層に透明に青く見えた。不思議な世界。

氷河の下

大満足な氷河トレッキング。アイゼンを返した後に遅めの、持参した昼食をとる。

陽だまりの中、さっきまでトレッキングをしていたペリトモレノ氷河を眺めながら、1時間ほどのんびりと過ごす。

流石に大崩落は見れなかったけど、時々小さな崩落を見ることもできた。

いつまでも見ていたい素敵な空間だった。

PM3:00頃、船に乗って氷河を後にする。

氷河トレッキング

船に乗る時、クルーの1人から50セントのコインを手渡された。寝転がっている年配のクルーにそれを渡してくれと言われた。

周りの視線がこちらに集まる。

全く意味がわからなかったが、年配のクルーのお腹の上に50セントコインを置いてあげた。

一気に周りが歓声と共に大笑いした。年配のクルーも笑って、お礼をしてきた。

すぐに近くの人が説明をしてくれた。

見知らぬ人から50セントコインを渡された時は、「天国で待っている。」という意味らしい。手渡してきたクルーは、いつもこういうジョークでみんなを楽しませているとのこと。

なんだか最後まで楽しかったなあ。アルゼンチンに住む台湾人夫婦とか、日本に住んでいたことがあるニュージーランド人カップルとか、いかにも富豪っぽいインド人の家族とも一緒で。

十分満足してもう帰るのかと思ったら、さらにもう一つのビューポイントに向かうとのこと。

バスは近くの山を登って行き、たどり着いたはペリトモレノ氷河の反対側の景色。

あ、よく絵ハガキに載っている場所だ。自由時間は1時間もあり、氷河近くのビューポイントまで歩いていくと見えてくるこの景色。

やっぱり、すげえなあ。

ペリトモレノ

昨日、今日と何度も氷河を見ているのに、この青空と遠くの雪山まではっきり見えるこの日の景色にまた感動する。

ペリトモレノ

さっきまでこの氷河の上を歩いていたんだと思うと、また不思議な感じがする。写真では見えないぐらいの左の山の方だけど・・・。

言葉では語れないこの景色。広すぎて写真にも収まりきらず。

ただ、圧倒的な氷の世界が広がっている。

ペリトモレノ

今のところこの旅で、一番驚きと感動で心が揺れ動いた日は今日だろうなあ。

また一つ自分の中で、欲望の枠が広がってしまった。

まだ見ぬ自然の圧倒的な世界を、もっと体感したいと心から思った。

そんな素晴らしい日になった。

カラファテの実。

カラファテの実

カラファテの実を食べると、またパタゴニアに戻って来ることができると言われている。

もちろん、二人とも食べた。

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