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パタゴニアの空気 -プンタ・アレーナス-

4月 16th, 2011

written by kuro

そういえば、飛行機に乗るの何回目なんだろう。

12月から旅を始めて、たぶん12回目だ。

色々な場所に行っている割には、少なく感じた。

南米はバスの移動が多かったから、この先もっと多いペースで飛行機に乗って行くんだろうな。

いつも飛行機に乗る時は、絶対に起きていてワクワクしながら離着陸を楽しんでいたけど、いつの間にか普通になってきて気にせずに寝てしまっていたりする。

ちょっともったいないかな。

人生でこんな時間の過ごし方をすることは、この先またあるのだろうか。

金持ちになって旅行三昧、ビジネスで仕事フライト、それとも旅行中毒になって貧乏バックパッカーか。

貧乏でも旅行したいってタイプではないから、随分と先の話になるかな。

それともこれが最初で最後かな。

そんなことを考えながら、窓の外にはパタゴニアの風景が見えてきた。

そういえば会社の同僚にも、パタゴニア好きがいたな。仕事にやられてなきゃいいけど。

パタゴニア

【パタゴニア】

マゼラン海峡を発見したマゼランが、旅中に見た先住民に由来する名前。

マゼランが、グアナコ(リャマみたいな動物)の毛皮をつけて大きな足をした先住民を見てこう言ったのが語源とされている。

パタ Pata=足、ゴン Gon=大きい で パタゴニア。

パタゴニアは、ほぼ南緯40度以南の地域の事をいい、チリとアルゼンチンに位置し、面積は110万km2で日本の約3倍の大きさ。

行く前はあんまり知らなかったけど、かなりの広さで見どころが沢山あるようだ。

パタゴニアのブランドイメージの切り立った雪山に、短い夏に咲く花と寒さに生える植物の緑。それだけですごく素敵な場所だと思っていたけど、まだまだあるぞこの場所は。

ワクワクしながら到着したのは、パタゴニア地方、チリの最南端の町、プンタ・アレーナス。

1520年、大西洋と太平洋をつなぐ海峡を探していたマゼランがついに発見した場所。

世界史を変える海峡と呼ばれた、マゼラン海峡。

確かに誰もが知る名前。それが、目の前に広がっている。

プンタアレーナス

世紀の大発見の場所にしては、あまりに静かな海だった。

プンタアレーナス、マゼラン海峡発見で栄えたこの町は、パナマ運河の開通とともに静かな町に戻ったらしい。

かつて大型船が往来して栄えていたイメージなどは、全然わかない。

でも町はひっそりとし過ぎる訳でもなく、店も沢山ありオフシーズンになったこの時期でも人通りがあった。ツアー会社も多くあるので容易に、英語で相談できた。

残念だったのは、近くにペンギンが15万羽ほどいる島があるのだが、すでに越冬の為に彼らはブラジルに移動してしまったらしい。

近くにあるペンギン営巣地にもすでにその姿は無く、ツアーで少し離れた場所に見に行っても数羽のペンギンが見れるだけとの事だったので今回はあきらめた。

ペンギンいないし、オタリア見れる訳でもない、雪山が見える場所でもない、そんなプンタアレーナスだったが、思いのほか居心地が良かった。

イースター島、サンティアゴとは、あまりにも違う冷たい空気が心地よい。

ダウンコートを着ていても、肌寒く感じ、夜になると息が白くなった。

それでも空気が澄みきっていて、普通に息をするのが気持ちいい。

都会とは全然違う、まだ自然がそのまま存在している場所の空気に感じた。

1年のうち暖かいのは12月~3月だけで寒い期間が長いから余計にそう感じるのかもしれないけど、これがパタゴニアなのかと思えた。

澄み切った空気の中で、この町に暮らす人々もみんな感じが良かった。

私事だが、この日32歳になった。ちょっと前まで、高校生ぐらいだった気がするのに。

時間が経つのが早い。まだまだやりたいことが多すぎて時間が足りない。いくらお金を払っても時間が買えたらいいのにと、いつも思う。

遠回りばかりしながら、足りないものを埋めてきて、ようやく自分に少し納得がいくようになった。

それでも自分に満足してしまうことがやけに怖くて、夢やら目標やらをもう一度ぼーっと一人で考える。

それが誕生日の決まりごと。

ってことでいい気分で過ごす為にも、また贅沢をして夜を過ごしました。

アナゴ&ステーキ

この日に飲んだワイン、カッシェロ・デル・ディアブロは、「悪魔の蔵」の意味。

あまりのおいしさに盗み飲みする者が絶えなかったので、創始者がその蔵には悪魔が住んでいるという噂を流して、美酒を守ったという伝説。

悪魔のワイン

いまでもワインのボトルには悪魔の刻印がある。

味も香りもしっかりしていて旨しでした。お勧めです「Casillero del Diablo のMalbec」

そんな夜を過ごし、パタゴニア生活がスタート。

考えごとをするのにも、いい場所なのかもね。

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