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氷河クルーズ -エル・カラファテ-

4月 28th, 2011

written by kuro

まだ明けぬ暗闇の中、バスのライト越しに野ウサギを15匹以上見た。

4匹はすでに車に轢かれていた。後で鳥の朝食になるとか・・・。

モーニングから、興奮させてくれるパタゴニア。

ようやく晴れる日が続くということで、待ちに待った氷河ツアーへ。

初日は、クルーズツアー1人320ペソ(6400円)。

バスが到着した港には、たくさんの人が集まりクルーズ船への乗船を待っていた。

クルーズツアーの参加者は、いかにも観光客っていう感じで身なりが良い。バックパッカーは、ほとんでいないように見えた。

ちょっと贅沢だったかもだけど、カヨは船好きだし、見たいものにはお金を惜しまないのがスタンス。

朝日とともに乗船する。船の中は満席だったが、窓側の席をキープ。乗客には中国人富裕層みたいな人達も結構いた。

クルーズ

いい感じに雲が残る青空の中、船は進んで行く。パンフレットが配られ、今日のクルージングの予定を詳細にスペイン語と英語で説明。

クルーズ

早速どんぶらこと、顔みたいな流氷が流れてくる。

流氷

そして次から次へと現れる流氷の近くを船が通っていく。

プエルトナタレスで遠くに見えた小さな流氷で、散々興奮したのは一体何だったのか。それぐらい沢山、流氷がここにはあった。

不思議なのは、流氷といえども川の流れと同じようなスピードで動いているわけではなく、たぶんかなーりゆっくりゆっくり流れているのだろうけど、見た目には全く動いていないようにも見えた。

そして氷河、流氷、氷山の意味がわからない世界がどんどんお目見えしていく。

このクルーズツアーのコースは、TODO GRACIARESというロス・グラシアス国立公園の全てを見るというもので、最大の【ウプサラ氷河】、氷山が沢山浮かぶ【オネージ湖】、見ることができる氷河で高さが最大の【スペガッツィーニ氷河】、崩落が見える一番人気の【ペリト・モレノ氷河】という氷河のハイライトをみるもの。

船の上での所要時間は、なんと7時間ほどある贅沢クルージング。

流氷、氷山、氷河を間近に見れる日が来ると思っていたのだろうか。それくらい日本に住んでいた時の現実から離れた不思議な世界。

氷山

そういえば、仕事でも氷山の話しをされたことがあったなあ。実際に見えている水面上の氷山は30%以下で、水面下に70%以上が存在するという、見えている部分はほんの少しという例え。氷山の一角ということわざもあるしね。

これが見えている部分の30%以下という訳だ。

氷山

そのうち青い氷ばかり見過ぎて、ガリガリクンのソーダ味に見えてきた。

ガリガリクン

ガリガリクンも最初は色がついてなかったとか。当時は色のないアイスに価値はないとされて、青空と海をイメージしてあの色になったらしい。

余談でしたが。

氷河とは、多量の降雪で雪が圧縮されて、純度の高い氷河氷となり、降雪のある高地から低地へと移動する氷の塊。

文字通り、氷の河となって動いている。高地で氷河を増やし、低地で溶けて川の水になる。その繰り返しなのだが、近年では温暖化の影響で氷河の全長が短くなっているものが多い。

いままでの写真は流氷や氷山で、氷河から崩落したり分離したもの。

流氷を見ただけでも感動したが、氷河を間近で見たときは圧倒的な自然の世界に感動した。

これだっ!!

氷河

このスペガッツィーニ氷河は、表面積66k㎡、全長25km、氷河の先端の高さが80m~135mもある。

凍えるぐらいの寒さだった船上のデッキから、みんなずっと眺めていた。

空気までキーンと冷えいて、全てが澄み切っている感じが、余計にその空間を特別なものに変えている気がした。

写真ではとても伝えることができない。

氷河の景色も含めて、ぜひ味わってほしい空間だと思った。

いままで見たものの中でも、特に心からすげーって思った。

氷の世界がこんなにすごいとは。今回はタイミングが合わず行けなかった南極にも、やっぱり行きたいって強く思ったのはこの時。

ここは本当に不思議な世界で、ところどころ氷の内部がとてつもなく青く見える。

空の青さに勝るとも劣らない。

それなのに、船に引き上げられた流氷は完全な透明。

色

青の光だけを反射しているから、青く見えている。頭で理解してはいるけど、見ていると意味がまったくわからなくなる。

氷河は、青い色をしているものだと思ってしまう。

見ているだけでも大満足だったのに、氷河一番人気のペリト・モレノ氷河近くに船が到着すると今度は音に驚かされる。

静まり返った氷の世界の中で、どこからともなくゴリ、ゴリッ、ゴッゴォーンと遠くから音が聞こえてくる。

たぶん氷河の氷が後ろから押されて、圧縮されたり、見えない所で崩れたりしてる音。

音の行方を探すが、全くわからない。

明らかに目視できるのは、氷河が崩落して氷塊が水の中に落ちる時。

ドッゴッーーンッ!!と、船の中に居ても音が聞こえてくる。

これまた、とても言葉では伝えきれない。寒さで張りつめた空間にいるから、余計に崩落する音に迫力を感じてしまっているのだと思う。

ほんの少しの氷が崩落するだけで、少し離れた場所で鳴る雷ぐらいの音に感じた。水の中に落ちた氷の音も、圧縮された氷が氷河から離れる時の音もどちらも大きい。

崩落があった水面では、ブクブクと大量の水泡が立ち、水面が波立つ。

少しの崩落でもかなり大興奮するのに、過去には1秒間に2万㎥という大崩落が記録上では1917年から数えて、10回ほど起きている。

最後に大崩落があったのは、1988年2月だったとか。

見てみたいなあ。

忘れられない音になるだろうな。

明日とか大崩落しないかなあ。でも、夏の2月、3月に多いらしいから無理かな。

自然ロマンを求めて!みたいな。

氷河の大崩落という、まだ見ぬ未知の世界があることを知ってしまった。

また見たいものが増えてしまったよ・・・。

ペリトモレノ氷河

そんなロマン溢れる、ペリトモレノ氷河に明日また来れる。

そんなんできるんかいっ、氷河の上でトレッキング!!

だいぶ楽しみ。

Comment » | 07.アルゼンチン

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