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ペタヤヴェシの古い教会 -ユヴァスキュラ-

9月 30th, 2011

written by kayo

ロヴァニエミから列車とバスを乗り継ぎ、ユヴァスキュラという街にやって来ました。

ユヴァスキュラ

駅周辺を散歩すると、えらい綺麗なマンションらしき建物が並んでたり、そのすぐそばには湖があったり。

ユヴァスキュラ

さりげなくアートなベンチがあったり、ロッククライミングできる壁があったり。

景色も設備も豊かですごく気持ちの良い場所。北欧ってやっぱりレベル高い。

こんな所で暮らせてる人達、良いな。

この街はフィンランドを代表する建築家、アルヴァ・アアルトが活動の拠点としていた場所で、彼が設計した建築物が沢山ある事で有名です。

それも魅力的なんだけど、ここに来た目的は別にある。

ずっと行きたいと想い続けてた教会があったんです。

ユヴァスキュラからさらにバスに乗って40分程。

ペタヤヴェシ

降りた場所から静かな小道を歩いて行く。

木々の隙間から差し込む陽が優しい。

ペタヤヴェシ

途中にはこんな可愛い小屋があったり。

目に映るもの一つ一つが愛しく感じる。

ずっと想ってた場所へと続く道の景色だと思うと、嬉しくて嬉しくて。

Petajavesi Old Church

ドキドキがどんどん高まってきた頃、ついに見えてきた。

Petajavesi Old Church

ペタヤヴェシの古い教会。

2年位前かな。テレビの世界遺産の番組でこの教会を見て、一瞬で心奪われて、「絶対ここに行く」と心に決めていました。

あの時の引き込まれ方は本当にすごかった。

「世界一周で行きたい所リスト」にもしっかり追加。

今回の旅でフィンランド行きを決めたのは、オーロラを見たかった訳でも、サンタさんに会いたかった訳でもなく、この教会に来る為だったんです。

念願の対面に感動してるのもつかの間、大変な事に気付く。

教会が・・・開いてない・・・。

この日は自由見学できるはずだったのに、どうして!?

信じたくない状況に混乱してると、おばさんが2人通りかかった。

話を聞くと、自由見学の期間は2週間程前に終わってて、今は予約をしないと中は見学できないとの事。

ショック!!確かに下調べしてきた情報は少し古いものだった・・・。

でもどうしよう。明日はヘルシンキへ戻る予定なのに。明後日にはトルコ行きの飛行機に乗らなきゃ行けないし・・・。

見学予約は2日前までにしなきゃいけないらしいけど、ダメ元で電話かメールをしてみる事に。

地図に載ってた近くのインフォメーションへと走って向かう!

Petajavesi Old Church

その途中で、湖からのこんな景色も見れました。

うぅ、やっぱり綺麗・・・。やっぱり中にも入りたい・・・。

インフォメーションで電話をかけてもらったけど、なぜか何回かけても出てくれない。

wifiが飛んでたからI Pod touchからメールを打ったけど、すぐに読んで返信してもらえる可能性なんて低すぎる。

一番来たい場所だったのに・・・。こうなったらギリギリで無理かもしれないけど、トルコ行きの航空券を捨てる覚悟で変更しようか・・・。

あまりにへこんだ顔の私を見て、クロが思い立った様に言いました。

「俺、バス停の方まで戻ってまた電話かけてみる!カヨは誰か来て入れてもらえるかもしれないからここに居て!」

かけ足で去っていく後姿を力なく見送る。

そしてしばらくして戻ってきたクロから、驚くべき言葉が。

「今日見させてもらえるって!」

・・・・・・!!

クロさん、ありがとーーーーーーーーーーーーー!!!

何でも電話が見つからず、銀行のおばさんに聞いたら電話をかけてくれて繋がったんだそうです。

しかもガイドさんが英語を話せないらしく、おばさんが仕事終わり後に通訳として来てくれる事になったとか。どんだけ優しいの。

ペタヤヴェシ

約束の時間までちょっとあったので、教会の周りでキノコを見つけて遊んだり。

ペタヤヴェシ

教会は静かで穏やかな空気の中にありました。

思ってた通りの場所ですごい嬉しかった。

Petajavesi Old Church

ぐるぐる周って色んな角度から眺めるよ。

どこから見てもキュンと来る。

Petajavesi Old Church

板の一枚一枚、木目の一つ一つが愛しい。

目に見える歪みすらも微笑ましく感じる。

そしてガイドのおじさんと、銀行のおばさんが到着!

Petajavesi Old Church

大きな鍵で扉が開き、天使に迎えられて教会の中へ。

Petajavesi Old Church

あの日、釘付けになった映像の世界へと足を踏み入れました。

Petajavesi Old Church

胸がいっぱいで溜め息ばっか出た。

何て素朴で温かい世界なんだろう。

Petajavesi Old Church

ペタヤヴェシの古い教会は、1763年から1765年にかけて建てられた木造教会。

「教会が欲しい」という地元住民の声に応えて、レッパネンという大工が独学で建築を学び、建設されたんだそうです。

Petajavesi Old Church

全てが手作りされたこの教会では、祭壇を飾る天使や聖人像もハンドメイド。

ほのぼのしてて本当に可愛らしい。

Petajavesi Old Church

色んな国で色んな教会を見てきたけど、こんなに優しい教会は他にないよ。

心地良過ぎて時間を忘れてしまいそう。

Petajavesi Old Church

左上の写真の棒は、眠ってる人がいたときに「コラッ!」って叩いて起こしてたんだって。

ガイドのおじさんは見るからに優しさがにじみ出てる人で、奥の部屋に案内してくれたり、丁寧に説明してくれました。

銀行のおばさんも、無理なお願いにも関わらず嫌な顔一つしないで、分からない単語に悩みながらも一生懸命通訳してくれました。

Petajavesi Old Church

この3人の優しさのおかげで、最高に幸せな時間が過ごせたよ。

本当に本当にありがとう。

Petajavesi Old Church

夕日に照らされた教会にサヨナラ。

またいつか会いに来るね。

ペタヤヴェシ

湖水地方の夕暮れは、とっても綺麗でした。

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