Archive for 10月 16th, 2011


雨中のマラソン -イスタンブール-

10月 16th, 2011

written by kuro

13日には、無事にイスタンブールに戻ってきた。

エフェスからのバスでは、始発の路面電車も走っていない時間に、イスタンブールの街に放り出された感じだったが・・・。

ヨルダンのアンマン行きの飛行機が17日なので、のんびりホームページでもやりますかな。

戻ってきたAGORA Guest House & Hostelからの眺め。

イスタンブール

いやあ、この宿は快適ですな。いつもの様にテラスでのんびりパソコンをしていると、最初に宿泊していた時よりも日本人宿泊者がだいぶ多かった。

結局、毎日がエフェスビールに、トルコの代表的なお酒であるラクで飲み会になってしまったが・・・。(どんどんブログは後回し(笑)。)

ラクってのは、不思議なお酒で最初はきれいに透明なんだけど、水を入れると白くにごる。

トルコのお酒

アルコール度数は45度以上もあり、イメージは米焼酎のすっきりしたアルコールの感じにアニスの甘い香りが少し漂っている味。

おれは結構好きだったが、カヨ含め、女性陣にはあまり好評ではなかった。

海外では日本人旅行者を探したり求めたりする気はないが、ふとした出会いで仲良くなるってのはすごくうれしいし、良い縁になることも多い。

ちひろさん&ちはるさんの素敵女子二人は、オーストラリアの旅行&留学中に出会って意気投合した漫才コンビ。カヨとも漫才をずっと繰り広げてみんなで大笑いし、オーストラリア留学の体験談は人それぞれでやっぱりおもしろかった。

ピエールことゆうきさんは、ビーニャで、イースター島で会っていて、ヨーロッパを駆け巡ってきたバイクを日本に送って、もうすぐ帰国になるとのこと。おれらは帰国のイメージってのはまだできてないよ。どんな感じなんだろうなあ。

RYOさん、ひつじさん夫婦は、同じワンワールドの世界一周航空券を利用していたが、元旅行会社だけあっておれらより格安に、効率良く使っていた。ひつじさんの体調がいま一つだったが、RYOさんはよくテラスに顔を出していた。夫婦同士ってのは、話やすいしね。よくケンカするしないとか。ブログはこちら ↓

世界に架けるBIG BRIDGE  ~夢にときめけ  明日にきらめけ  世界一周~

そして、AGORA Guest House & Hostelで働く本当にやさしい、ともみさん。ひつじさんの為に毎日おにぎりを作ってくれていた。元気なおれらの分までいつも用意してくれた。おにぎりは本当にうれしい。ありがとうございました。

海外で働く人、旅じゃなくてずっと暮らしている人の話ってのは、本当に興味がある。表面的な良いこと、悪いことでだけでなく、その場所の本当の実態を知っているから。すごく勉強になる。ブログもあります。 ↓

・・・・・・・・イスタンブールだらだら生活

そんな感じでまったりと、帰ってきたイスタンブールの4日間は、あっという間に過ぎていった。

そうだっ!!

最初にイスタンブールに滞在していた時にできた謎について少し触れておこう。

牛肉のケバブを頼んでも、まるでマトン(羊)のような味がしていた件。

少し牛肉ケバブが臭かったんだよね。

おれは絶対こいつら、牛肉って言ってるけど、マトンを食わせているんだとまだ疑っていた。

嘘ついているかと思っていたので、

逆に「おれは羊の肉のケバブが食べたいんだ」と聞いてみることにした。

絶対、「これが羊のケバブだっ。」と言ってくるもんだと思っていた。

そしたら、

店員 A 「これは牛肉のケバブだ。羊肉のケバブは今おいていない。」

オレ「・・・・・・。」おかしいなあ。

納得できず、5件のケバブ屋に続けて同じ作戦で挑む。

すげえ、迷惑な奴・・・。ごめん。

羊肉のケバブが食べたいと言うと、みんな正直にこれは牛肉のケバブだよと教えてくれた。

店員 B 「羊の肉は、今は牛肉より高いんだ。だから店頭のケバブはほとんど牛肉だよ。」と教えてくれた。

はい、そういうことでした。

トルコの皆様、どうも疑ってしまいすみませんでした。

疑っていた少しマトンのような臭みのあるケバブは、ちゃんと牛肉のケバブでした。

じゃあ、なんで牛肉なのに臭いん??

飲み会でヒントをもらいました。

イスラム教にのっとってする、牛の食肉処理によって臭みがでてしまうのだとか。

調べた結果、大体わかりました。

【イスラム教における牛肉など食肉の規則】←簡単に要約

①餌→家畜が食べる餌は、ハラームに違反するものが入ってはならない。(豚肉はもちろんのこと、野菜や穀物でも肥料に豚の糞が使用されていたりもダメ)

②殺傷法→必ずムスリム(イスラム教徒)が殺したものでなければならない。鋭利なナイフで、アッラーは最も偉大なりとか唱えながら喉を横に切断する。

③解体処理→牛の頭を教えにのっとった方向に向けて、完全に血液が抜けて死んでから行う。

血を食することは禁忌であるため、完全に血を抜かなければならない。

④輸送保管→冷蔵庫からトラックなどの全てにおいて、豚が一緒になってはいけない。

こんな感じです。

原因は③だよね。完全に血が抜けてからしか解体処理をしちゃいけないという事。

そこで時間がかかるのと、血を抜いてしまうと旨みも一緒に抜けてしまうという日本での考えとは大きく異なることから発生する臭みだろう。

日本で買った牛肉も、長く保管してしまったり、冷解凍を繰り返してしまうと、肉から血がでて旨みも流れてしまう。

そうなると、牛肉も固くパサつき、味が悪くなる。

この処理法だと、肉の鮮度が落ちてしまう。勿論、教えが優先だけど。

たぶんそういう事なんだろう。

実際に見た訳ではないけど、なんとなく解決。

最近では、食肉の輸出幅を広げたい国がイスラム教国に輸出する為に、この処理方法に適応できるか試みているらしいよ。

まあ、良い言い方をすれば、生き物に対して大きな敬意を示しているということだろう。

奥が深しです。

アヤソフィア

イスタンブール最終日の16日。

朝からヘリコプターの上空を飛ぶ音が、深い眠りの中でも耳に響いてきた。

知らなかったが、有名なマラソンの一つであるイスタンブールマラソンの当日であった。

懐かしく思って、のんびり起きて二人で見に行く。

外はかなり寒く、雨が降っていた。コンディションはあまり良さそうではなかった。

フルマラソンは終わっていたのか、15キロマラソンのゴール地点を発見。

少し見ていただけで、2人ともあの日を思い出していた。

この旅の最初で走ったホノルルマラソン。

結婚式の終わった後で、あまり万全でない中でのフルマラソン。

走る彼らの姿を、あの日の2人に重ねて見てしまうようで、他人事じゃないように感じて、目頭が少し熱くなってしまった。

いつの間にか2人とも声をだして応援していた。

「ファイトー!!(頑張れ)、オーモスト!!(もうすぐだよ。)」

小雨がまだ降る中、ずっと走るランナー達を魅入ってしまっていた。

イスタンブールマラソン

ふと横に目をやると、一人の日本人のおばあちゃんが心配そうな顔をしてずっとキョロキョロとランナーを必死で見ていた。

背が低くいので、遠くから走ってくるランナーを見れていないご様子。

旦那さんが走っているのだろうと思って聞いてみると、

「連れが走っているのだけど、もうゴールに来ていてもおかしくない時間なんです。」と教えてくれた。

服装とかを教えてもらって、一緒に見ながら待ってみたものの、なかなか旦那さんらしき方の姿がゴールに向かってこない。

20分以上、寒く小雨の降る中をじっと見守るがまだこない。おばあちゃんの心配そうな表情が居た堪れなかった。

しばらくして、おばあちゃんの表情がやっと一気に明るくなった。

「来ました。来ましたっ。」て。

そんなおばあちゃんの想いは知らずに、連れのおじいちゃんは軽くこっちに目をやるとすぐに真剣な顔をしてゴールに向かっていった。

同時におばあちゃんも、ありがとう。とおれらに一言残して、すぐにゴールに向かっていった。

良かったね。何だか素敵な老夫婦の姿を見させてもらった気がしたよ。ありがとうはこっちのセリフでした。

しっかし、みんな何でこんなに長い距離走っているんだろうね?

おれらもよくわからなかったよ。

でも完走した時、今までとは違う達成感に、人間としての可能性を垣間見れたような気がして自分達に感動してみたり。

重くなった足をひきずりながらも、最後には2人で清々しく晴れ晴れした気持ちになったのをよく覚えている。

そんな感覚を思い出したよ。

Comment » | 28.トルコ

Back to top