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恐怖のラフティング体験 -ポカラ-

3月 20th, 2012

written by kuro

ケンカも時々するけど、自然に囲まれたポカラをのんびり満喫している。

今日は、気分転換にポカラとカトマンズの間にある川でラフティングを楽しむ事にした。

ラフティング

カトマンズからポカラに移動する途中で、ラフティングに参加する事もできるらしいけど、貴重品を含め全ての荷物を預けるのも嫌だったので、俺らは普通にポカラに到着してから行く事に決めた。

ポカラの泊まっていた宿で申込み、USD35をUSD30(2400円)/per personにディスカウントしてもらった。

行きはホテルまでのピックアップ付きで、ポカラのツーリスト用パスターミナルからツーリストバスに乗って行く。

帰りは、ポカラの現地の人が使用するバスターミナルにて解散で、ホテルまでの送迎は無いと聞いていたが、少し交渉をしたら宿のおっちゃんが「俺が、迎えに行ってやる。」と言ってくれたのでお願いする事にした。

これも、後でちょっとした悲劇を生むことになったけど・・・。

朝早くポカラのツーリストバスターミナルに到着すると、アンナプルナ連峰がほんの少し見る事ができた。

カヨが初日に見た連峰の景色とは、ほど遠い。

まだまだポカラに滞在するから、そのうち見る事ができると思っていたのだが、この早朝の少しの時間が最初で最後のアンナプルナ連峰の景色となった・・・。

ツーリストバスは、カトマンズ行きのツーリスト達をメインに乗せて走って行く。

俺ら2人だけが、途中のラフティングのポイントで降りて行った。

到着した時は、すでに昼頃になっていたのだが、昼食はラフティングを終えた後にサービスされるとの事。

ライフジャケットを着て、ヘルメットをして、オールは一人一本ずつ。

早速、ラフティングの開始だあっ!!

ラフティング

カヨは初めてのラフティングだったので、ワクワクしている様子だった。

メンバーは、ガイドが2人、ブラジル人のおじさんが2人、インド人の家族が4人(お父さん、お母さん、13歳ぐらいのお姉ちゃん、6歳ぐらいの弟)、俺らが2人で合計10人のファミリーチームと言った感じ。

特に、インド人の家族は、なんだか大人しそうで皆すごいやさしそうな顔をしていた。

そんな、お父さんとお坊ちゃん・・・。

ラフティング

ラフティングでまさかの恐怖体験をするとは、この時は思っていなかっただろう・・・。

和やかな雰囲気の中、ラフティングがスタート。

掛け声と共に、オールを漕ぐ。

ちょっと、オールを漕いでいる時間帯が長くも感じた。

急流に突っ込んでいっても驚くほど激しい流れではなく、そこまで興奮する事もなかったが、ワイワイと楽しんでいた。

他のゴムボートとぶつけ合いをしたり、水を掛け合ったり、飛び込んで泳いだり。

泳ぎ続ける俺を、ガイドは必死に邪魔したり、ゴムボートに戻っても突き落とされたり、そんな感じで気持ち良く楽しんでいた。

川の水はちょっと冷たく、泳いでボートに戻ると少し寒くも感じた。

日差しも雲に少し隠れていたから、余計に寒かったのかもしれない。

すでに3つぐらいの急流を越えていっただろうか。

事件が起きたのは、最後から3つ目の急流。

見るからに今までの急流より少し激しく、中央に大きな流れの高低差が見えた。

それでも、大した事は無いだろうと思っていたのだが・・・。

急流に入り全員でオールを漕ぎ、安全なコースへと進んで行く。

もしかすると、俺らのボートは女性、子供も多く漕ぐ力が足りなかったのかもしれない。

高低差のある流れの中に思いっきり入って行ってしまった気がする。

ゴムボートは、かなり前のめりに濁流に向かって行く。

少しボートの前部分が浮いた後に、前のめりに着水したようにも感じた。

次の瞬間、

本当に一瞬の出来事だった・・・

前のめりに着水したゴムボートが、押し寄せる川の流れの反動を真面に受けてしまう。

まずいかな。って思った瞬間、

一気に、ゴムボートの右側前方が浮いた。

右側前方に座っていた俺は、成す術も無く左側に吹っ飛ばされていた。

おいおい、って思いながら膝をついて右側に戻ろうとしたその時、

「ワァーン、キャーッ」

って、泣きそうな悲痛な声が横から聞こえて来た。

インド人のお母さん、6歳ぐらいの男の子が濁流の中で声を上げていた。

お母さんはパニックになりながらも、必死に男の子をつかんでいる。

ライフジャケットがあるから、浮いてはいるが流れに勢いがある場所で、顔にも水がかかり続けている状態。

ゴムボートの右側前方が勢いよく押し上げられ、その対極である左側後方も急に後ろのめりに角度ができてしまい、2人とも一気に川に転落していたのだ。

よく見ると、地味にガイドも1人転落している・・・。

こんな状況、聞いた事ない。。

転落したガイドも慌てて、その親子の元に泳ぎ始める。

俺も、すぐに飛び込もうとした瞬間、

1人乗り用のカヌーが、勢いよく濁流を進んできてインド人の親子を救出した。

ほっとした・・・。

全てが、あっという間の出来事だった。

トラブルがあった時に対応できるように、カヌーが1艘一緒について来るようになっているらしい。

大事に至らなくて本当に良かったが、ゴムボートに戻ってきたお母さんと男の子は、しばらくパニック状態になって震えていた。

怖かっただろう・・・。

落ちた人数分の3本のオールも、後から流されてきた。

ガイドも、まさか自分が落ちるとは思っていなかったっぽい。

可哀そうだったのは、落ちてしまった男の子。

お母さんは、しばらくして落ち着いた様子だったけど、男の子は寒さとまだ恐怖が残っているのか、ずっとガタガタと震えていた。

「You still feel cold ?」まだ、寒いのか?と聞いたら、

ちゃんと、英語も理解をして「Year..」ってはっきり答えたのが印象的だった。

すごくしっかりした男の子だった。

早くこのラフティングを終わりにしてあげたかった。

しかし、まだ続いて行くラフティング。

ガタガタ震えながら、必死に耐えている男の子。

みんな男の子が心配でならない。

「これが最後の急流だっ」というガイドの言葉を聞いて、頑張って耐えていた男の子。

目の前に迫ってくる激しい濁流・・・

そこに辿り着く前に、男の子は声を上げて泣き出してしまった。

オールを漕ぐのを止めて必死に我が子を抱きしめるお母さん、早く終わりにしてあげたいと必死に漕ぐラフティングのメンバー。

ラフティング

そして、ようやく終わったラフティング。

楽しめたというより、男の子が心配で仕方が無かった。

元気そうに笑顔は見せてくれたけど、水に対してトラウマとかにならなければいいけど。

あの恐怖の体験は、男の子にしばらく残ってしまうような気がした。

防ぎようが無かった、あの一瞬の出来事。

ラフティングで、こんな事も起きたりするんだと初めて痛感した。

一方では、10歳ぐらいの子供の集団20人ぐらいが、急流にも関わらずライフジャケットを着たまま、わざとプカプカ流されて遊んで行ったり・・・。

2人ほど、本気でびびって泣きそうになっている姿を見て、

自業自得だと、思わず大笑いしてしまった場面もあったり。

なんだか、色々あったラフティング体験だった。

ラフティング

遅い昼食を取った後、カヌーで親子を救出した青年と話をしていた。

なんと日本語がペラペラで、毎年のように日本にラフティングのガイドとして行っているらしい。

「カヌーでの勇姿に、ルックスもすげえかっこいいなあ。」

ってカヨと2人で話していたんだけど、ウエットを脱いだらお腹がでていた・・・。

まっ、そんなもんだろ。

ラフティング

ラフティングの終了地点で、ポカラに行くローカルのバスを待つ。

インド人の家族は、チャーターしている車ですでに帰っている。

ガイド達がローカルのバスと交渉をしてくれるのだが、ポカラ行きのバスがなかなか来ない。

30分以上待って、乗れたバスは席が空いていない・・・。

帰りのバス

10分ぐらい乗っていれば席が空くからと言われたが、30分以上まともな席が空く事は無かった。

今日は、何かと疲れた日だった。

早くシャワーを浴びて寝たい。

そんな気持ちだったが、今日は最後までハプニングが付きまとう。

ポカラのローカルバスターミナルに到着した俺らは、予定通り宿のおっちゃんに電話をして迎えを頼む。

しかし、迎えに来たのはバイクが一台・・・。

宿のおっちゃんは、1人ずつ往復して宿まで送ってくれるという。

なんだか、ご面倒かけてすみませんねえ。って思っていたのだが・・・

この後、ただのマヌケが一人夜道を歩き続ける羽目になる。

カヨを乗せて宿まで送って、すぐ戻ってくるというおっちゃんは、

「この大通りをひたすら真っ直ぐ歩いて行ってくれないか。途中でおれが必ず迎えに来るから。」と言う。

こんな人通りの多い道で、歩いている俺を再び見つける事ができるんかい??

普通に思ったよ。

でも信じて、暗闇の中を歩き続けていた。

現地の人しか歩かない道、暗闇が多く人の判別などできないと思ったけど、バイクからすぐ判るようにできるだけ車道の近くを歩いていた。

しかし、迎えは来ない・・・。

でかい男が一人で、夜道を歩いていても危険は無いから別にいいけど。

そのうち、期待をするのを止めて歩き続けた。

ずっと歩いて行くと、ようやく見覚えのある道を見つけて、宿に辿り着く事ができた。

30分以上、無駄に歩いた気分。

始めからタクシーで帰れば良かったという、後の祭り。

宿に着くと心配して待っているカヨと宿のスタッフ。

そのうち、宿のおっちゃんも戻って来た。

どうやら、おっちゃんも3回以上往復して俺を探していたようだ。

有難う。。

だったら、最初の場所でずっと待ってれば良かったよ・・・。

ちょいと、おっちゃんの作戦ミスだなとは思ったけど、頼んだのは俺らだし。

なーんだか、妙に疲れた一日だった。

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