Special Thanks ! -the days after the journey-

written by kuro

旅の余韻に浸り続けようとしていた2012年の7月。

誰かに連絡する事もなく、もう少しだけ夢の中に居たかったのかもしれない。

漠然とした未来に心は定まらず、どこかフワフワとしたまま過ごす日々。

帰国後に感じていた、様々な感覚や違和感について少し・・・

到着した羽田空港で勤務している人々の、生き生きとした表情。

こんなに、みんな明るかったっけ?って少し嬉しく思えた帰国の日。

終電が無くなったので空港泊していたのだが、羽田では快適なwifiを無料で使用できるし、座り心地の良いシートがそこら中にある。

久し振りに行った日本のローソンで、2人とも大興奮。

コンビニの弁当、スイーツ、飲み物・・・、ここまで味や見た目にこだわっている日本はやっぱり凄い!

おにぎりのお米が、明らかに他の国とは違ってたよ。

始発の電車に乗って実家に向かって行くと、若者達の集団が乗っている。

朝が早いとはいえ、眠そうというよりかは表情が明らかに暗く、まるで日々をこなして行くので精一杯の様にさえ見えてしまった。

彼らは夢の国のある駅に降りて行った・・・

実家の近くに来ると、そこには多くの地表を修復した跡が残っている。

ライフラインは滞り、液状化現象が、ここでは起きたと聞いていた。

これは俺らの知らない世界。

大震災の状況、今も苦しむ人々、放射能の問題、海外に居て少し他人事であったような日本に起きた悲劇を垣間見る。

これからちゃんと理解をして行かなければならない、大きな一つである事は間違いない。

家の中に入って行くと、あまりに違和感なくその空間に入り込めた自分に少し驚く。

随分前にアメリカ留学から帰国した時は、日本の住んでいた家の小ささ、天井の低さに、息苦しいとさえ感じた事があったから・・・

でも、今回はそういう感覚はない。

天井の高い広い部屋から、狭くベッドしかない部屋まで、様々なタイプの宿泊施設を経験して来たからなのだろう。

そういう意味では、日本の一般的な2LDKの部屋に大きな驚きもある訳もなく。

日本にいるのに、思わず英語で「エクスキューズミー」とか言ってしまう事も今回はあまりなかった・・・

こうして始まった日本での新しい生活。

出発前に身に着けていたお気に入りの時計を装着して、

何事も無かった様に、自分の車に乗って出かけて行く。

右ハンドル、左車線の運転にも全く違和感は無かったのだが、

車を走らすと無意識に感じている小さな心境の変化に気付く。

ずっと海外での貪欲な運転に、いつの間にか慣れてしまっていたか

後方の車に抜かれないよう様に、空いているスペースがあると自分もちょっとでも前に行こうとしてしまっている事に気付く。

旅に出る前は心にゆとりがあったのか、そんな無駄な動きはほとんどしていなかったのに・・・

そのうちに気を張って運転をする必要がないことに感づく。

いつの間にかに染みついていた余計なストレスから解放された気がした。

日本では、運転中に無駄なストレスを感じる事も少なかったんだね。

車が来ているのに関わらず対向車線を越えて追い抜きを掛ける車、いきなりUターンをする車、渋滞しているのにクラクションを無駄に鳴らし続ける車・・・

海外ではブレーキをいつでも踏めるように、いつでも四方を警戒していなければならいない様な国も多かった。

そういう所でも、日本は本当にお行儀が良い国。

他には切符を購入しようと列に並んでいても、割り込んで来る人なんかもほとんどいないしね。

日本での普通が、こんなにも素晴らしいと感じられるようになるとは思っていなかった。

7月の初旬に帰国した訳だが、思っていたより日本が暑くないと感じた。

アフリカ、中東、インド、東南アジア、ボリビアなどの暑さを知ったから、日本の夏を暑く感じなくなったのか?とも思っていたが、

7月後半を過ごしてみると、やっぱり蒸し暑い。。湿度が高いから余計に。

早く秋が来ないかなと思ってしまったよ。

美味しいモノも何度か食べに行ってみたが、ここでもちょっとした変化に気付く。

飢えていたはずの日本での寿司。

流れてくる彼らを取り、食べたい物をすぐに握ってもらう。

〆サバ、中トロ、トロサーモン、エンガワの炙り、金目鯛でしょー、ウニもあるし、生ガキもツブガイも食べたいー、と勢いよく食べ始める。

本当に、旨すぎる!!

寿司は本当にすげーよ。

回転寿司

でもね、何故だか量を食べる事が2人ともできなかった。

お椀をいれて10皿を2人で食べただけ・・・

いつもなら俺だけで10皿は食べるのに、本日のおススメ&好きな握りを一通り食べないと気が済まないはずだったのに・・・

少量の寿司で、あっという間に満足してしまった。。

本当に贅沢で美味し過ぎると感じると、人間は量を食べれなくなるのか?

有り難くて、ちょっと口にしただけで何故か満足してしまったようだ。

それとも、贅沢だといつの間にか脳にストッパーがかかり、満腹中枢を偽装したのかな。

確信は掴めなかったけど、とにかくすぐに満足してしまった帰国後の初寿司。

初焼肉も似たような感じだった。

美味し過ぎるのに、量が食べれない。

どこかですぐに満足している自分がいる。

もしかすると、今はまだ外食してお金を掛けなくても、自炊や家ご飯の方が落ち着いておいしく食べられるのかもしれない。

白米に納豆。

シンプルな卵かけごはん。

サーモンを照り焼きにして、ポン酢を少しかけて・・・

そういうのが、最高だった。

こんなに美味しいモノが溢れる国に住んでいたのだと改めて実感する。

カヨのお母さんにも、手料理をご馳走になる。

おふくろの味

お洒落なサラダにピエトロドレッシング。

旅中にカヨが口癖のように言っていた、お母さんの肉じゃが。

味付けが上手で、本当に美味しい。

おふくろの味という言葉の意味深さを、ようやく理解した気がする。

今度は、家に帰ると空芯菜がテーブルに置かれていた。

値段を聞いてみると、茨城産で140円との事。

なんだ、日本でも気軽に食べられるのか・・・

ある日、電車で遠出をしてみた。

昼過ぎの電車内には、疲れ果てて眠る会社員の姿。

自分もこういう時があったのだと思うと、なんだか切なくも感じた。

別の日、元同僚達に誘われて帰宅ラッシュの真っただ中に東京の電車を乗り継ぐ。

疲れて暗い顔をしている仕事終わりの人々の群れに囲まれる。

楽しそうな顔をしている人の方が、圧倒的に少ない。

やっぱりちょっと、東京は異常なのかな。

海外で似たような印象を持ったのは、フランス・パリでの早朝の電車内ぐらい。

俺も以前はいつも繰り返していたはずのこの景色に、どこか違和感を感じるというか、何か居心地の悪さを感じる。

自分の立ち位置が見つからないような。

まるで自分まで負のオーラに取りつかれてしまいそうな。

ここまで笑顔を犠牲にして、日本の経済を支えていたのか。

だから豊かな国である事も間違いはないのだが、もう少し明るい雰囲気が溢れたまま、経済を発展させ続けられる事はできないのだろうか。

今の日本が、俺にはそんな風に映ってしまった。

でも元同僚達と飲んで、懐かしい変わらない仕事の話に、それでも真剣に熱く語っている姿に、どこかホッとして羨ましくも思えたり。

少しまた自分の心の在り方が、わからなくなりそうにも思えた。

日々仕事に追われて忙しいはずなのに、同僚と仕事の話をしたり愚痴をこぼしてみたり。みんなで苦しい環境をネタにしたり。

変な疲労感と、妙に心地よい仕事への充実感。

忙しい中にある満足感っていうのは、確かに圧倒的に存在していた事を思い出す。

幸せかどうかは、結局は本人が決めればいいって事かな。

またしばらく経った日に、電車に乗って東京駅に向かった。

疲れて眠る会社員達を見て感じた違和感が、すでに薄れている事に気付く。

これが普通なんだと、見慣れた景色なんだと感覚が変化していく。

そうではないと頭では理解していても、いつの間にか体や五感は知らぬ間に慣れていく。

そんな日の帰り道、路線が違ったので一駅分ぐらい歩いてみた。

家に辿り着くまでの30分弱。

以前に思っていた結構遠いという感覚が、随分と近かったようで「すぐに家に着いた。」と感じた。

海外で歩くことに慣れていた今、これくらい大した距離ではなかったのだ。

もしかすると、日本は便利過ぎてしまうのかもしれないね。

他にも旅に出る前は、電気の付け放しや、水の使い過ぎ、テレビを付けたまま朝を迎えるなんて事はザラにあったのだが・・・

帰国してから、すぐに電気を消したりするクセがついていた。

きっと停電の多い海外の国を見続けたり、その場所で生活した事で、無意識に気を付けているのだろう。

ネパールなんて、毎日2回、4時間ずつぐらいは普通に計画停電していたし。

こういう世界基準での大切な感覚はできるだけ忘れないようにはしていきたいのだが、慣れるというのは怖いもので・・・

30分歩くのぐらい今なら楽しんで歩けるが、そのうち面倒になってしまうのかも。

食事に関しても、今は贅沢でおいしいと感じる家での食事も、そのうち普通になって行き外食したくなってしまのかも。

違和感を覚える東京の電車内での雰囲気も、普通の景色となり自分もその中の一部に加わってしまう?

疲れ切って、そのうちテレビも消せずに眠りについてしまうのかな。

でも、そんな時に大切なモノを思い出せるように、このホームページは大きな存在になるかもしれない。

今なら思える感覚をここに残し、様々な国々を旅したという素敵な時間にきっとタイムスリップできる。

ホームページの中でも俺がすごい好きなのは、このページ ↓ ↓ ↓

travel data

世界一周のルートが見れて、国や大陸を選ぶとそれぞれの都市の滞在期間も分かるし、その国でのblogや移動、宿情報が見れるよ。

海外旅行の行き先にでも、迷ったらぜひ参考にでも・・・

勿論、作成したのは全部カヨなんだけどね。。

話は変わって、これからの未来について少し・・・

旅に出る前、帰国後の仕事は経営コンサルティングの経験を積むか、すぐにでも独立をしたいという想いがすごく強かった。

まあ今となれば、1人身ではなくなったので、滑り止めに貿易の資格を使う事も考えてもいたけど・・・。

旅を終えて、少しここにも心境の変化が表れている。

漠然とはしているが、海外で働いてみたいという想いや、今は自然や環境に関する仕事をしてみたいという想いも出て来た。

8月は夏季休暇の時期なので、ゆっくり考えながら始動して行く予定。

自分がどこに向かっていくのか明確にはわからないけど、必要なものをもう一度、準備して努力していれば、きっとまた見えない力が正しい方向に導いてくれるはず。

縁や出会いも大切にして行きたいとも思っている。

一方のカヨはこの旅で見つけた自分の欲するモノ、足りないと感じるモノをこれからきっと埋めに行く予定。

自己啓発は必ず自分の為になるから、何一つ反対する気もない。

2人ともちゃんと未来を見据えているし、言うまでもなく本当に幸せだと思えている。

旅に出て、新たな感覚を今までの自分に上乗せする事ができているって事。

世界一周で失ったものは、物理的なお金というものだけであって、いつの間にかに染みついた新たな価値観はプラスでしかないはず。

それを得た今の自分が、今後の未来について過去の自分のに対しても、ちゃんと疑問を持てている。

世界一周という旅は、人生において有意義で貴重な時間であった事には間違いないのだが、何か大きな事を成し遂げた訳ではない。

即戦力になる様な、具体的なスキルアップを俺らはした訳でもない。

俺にとっては、あくまで長い人生の中にあった休暇期間でしかないのだろう。

一歩さえ踏み出せるのなら、誰にでもできる経験だしね。

その経験で得た一番大きなモノは、

やっぱり【新しい価値観】という事になるのかな。

今までの自分の常識には有り得なかった様々な価値観の種を、世界中から拾い集めて来たはず。

それを忘れずに様々な種を咲かせていく行く事が、間違いなく今後の大きな財産になる。

こんな風に、生きている人もいるんだ。

こんな風に、楽しんでいる人もいるんだ。

笑っちまうような恰好で、日々を過ごしている人。

何かを欲するでもなく、今ある幸せを大切にできている人。

尊敬すべき貪欲なバイタリティ(生きる力)も、世界中には溢れていた。

裕福さと、心の豊かさは必ずしも比例しない事も知った。

千差万別、人それぞれにある幸せの形。

自分にフィットする居心地の良い生き方が、きっと何処かにあるはず。

誰にでもね。

それを求めるか、求めないか。

その場所を探しに行くか、行かないか。

すごくシンプルなはず。

それを知れた今だからこそ、もう少し肩の力を抜いて楽しめるんじゃないかな。

今まで以上に、努力もできるはず。

もう少し自分が、強くもなれるんじゃないかな。

そんな気がしている。

それに、地球にある魅力を改めて知れたし。

自分が何度もちっぽけに思えてしまう果てしない大地、異なる色を魅せる世界中の海、そこに住む規格外の生き物達。

グランドサークル、塩湖、氷河、砂漠、オーロラ、バオバブの木、帆船、ジンべザメ・・・

そしてそこに暮らす同じ生き物だけど、価値観の様々な人間達。

美しい心も、美味しい食事も、世界中には溢れていた。

単純に思ったよ。

地球は、すげえって。

ぶっ飛んだ話だけど、俺はそんな地球をいつか宇宙から眺めてみたい!

そんな夢も心に秘めている。

30分で、2000万円?? いいじゃない♪♪

実現する為には、一歩一歩進んで行くしかない。お金も必要になるって事だね・・・。

あっ、ちゃんとお礼をしていなかった。

末筆ながら、このホームページを少しでも見てくれた方々、大変な時でも見守ってくれた家族、ちゃんと連絡すらしてない多くの友人、旅で出会った新しい仲間、そしてこの先ホームページに初めて辿り着く人にも、心から感謝を込めて・・・

本当に、有難うございました。

ちょっとでも楽しんで見てくれていたのなら、俺はそれが一番嬉しい。

そのうち、好きな国とかのランキングでもやるのでまたチェックしてみて下さい。

そして、何度も大ゲンカを繰り返して、それでもほとんどの時間を一緒に過ごして、ホームページも形になって、飲んで笑って感動して、前よりもっと大切な存在になったカヨ。ありがとう。

この宝物になった1年7ヵ月の時間を、ずっと忘れない・・・。

でも、思い出ばかりに浸っていないで、そろそろ動き始めます。

自分の目がいつまでも曇らない様に、ずっと上を向いて歩き続けられるように、今日からがまた新しい始まり。

Category: 44.帰国後 Comment »

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