楽しすぎたV&S。 -ブエノス・アイレス-

written by kuro

ブエノスに着いてすぐ、ジャック・スパロウを見かけた。

ニセ

写真で見るよりか結構似ていて印象に残ってはいたが、海外によくいるモノマネしてチップをもらうストリートパフォーマーの一人だとしか思っていなかった。

そしたら、地下鉄の切符にも、公園近くの大きな看板にもパイレーツオブカリビアンを発見。

切符

パイレーツ

これはもしかしてと、調べてみると・・・。

パイレーツ・オブ・カリビアンの新作が世界中で同時上映するではないか。

海外で初めて映画を観たのがパイレーツ・オブ・カリビアンの1作目で、全く英語が理解できずにショックを受けたのを思い出す。

世界一周中に新作を観れるとは不思議な縁だな。これはぜひ観に行こう!!と決めた。

上映した翌日に、時間があったので行くことにした。どこの映画館で上映しているのか、ちらっと宿のスタッフに聞いてみる。

すると彼女もパイレーツ・オブ・カリビアンが大好きだったようで、目を輝かせていいな、いいなっと言わんばかりの嬉しそうな顔になった。

仕事もPM5:00には終わるってことで・・・!?

3人で映画を観ることになりましたあっ!!

仕事終わりに合流して、3人でおでかけ。英語版のオリジナルでスペイン語字幕の3Dを観ようってことで意見も一致。

すぐ観れると思っていたが、英語のオリジナル版は遅い時間しか上映しておらずPM8:30になってしまった。3Dメガネ付きで35ペソ(700円)で日本の映画館と比べると海外はやっぱり安い。

上演まで2時間以上あるから、せっかくだからカフェでおしゃべりでもしてようってことになり、バーガーキングでコーヒーにポテトをつまみながら楽しい時間を過ごす。

彼女の名前はグリセラ。

グリセラ

カヨも大好きな宿のスタッフで、親切、フレンドリーでとても可愛らしい。いつも嬉しそうに話しかけてくれ、日本のカレーを作ってあげた時も、すごく気に入ったようでレシピを聞いてきたり。

グリセラは、カヨと身長が同じぐらいで、おれの目の前を二人が一緒に歩いていると、まるで双子でも歩いているかのように見えておもしろかった。

カリフォルニアのディズニーランドで働いていたことがあったので、英語もしゃべれるし、両親はおれらの大好きなメキシコ人とかで、なんか気が合ってすごく会話が弾んだ。

映画までの2時間なんて、あっという間だった。本当に楽しくて素敵な時間だった。

彼女の帰りが遅くなってしまうことを心配していたが、ちゃんと彼氏が映画にも合流してくれることになった。彼氏は、アルゼンチンのサッカークラブであるリバープレートの熱狂的ファンで、その集会参加中だったらしく、映画に来る、来れないでグリセラとちょっと言い合いになっていたりもしていた。

ちゃんと彼氏が来た時のグリセラのうれしそうな顔♪ どこの国でも、そんなんは一緒だねって思った。彼氏のブライアンは、マイクロソフトで働く小柄なエリート。気さくでいい感じだった。とてもお似合いの二人。

そんなこんなで急遽、映画のダブルデートが実現。アルゼンチン映画館は、席数、座席の広さ、雰囲気など、日本とそれほど変わりなかった。

カリビアン

パイレーツ・オブ・カリビアンは、勿論最高におもしろかったが、それよりもひょんな事からアルゼンチン&日本のダブルデートが実現したのが最高に楽しかった。

アルゼンチン人は、みんな信号を無視して平気で赤信号を渡るけど、日本は??とか。結婚式とかってどういうところでするの?とか。

そんな他国の情報交換や、価値観を話し合う。それって本当に最高に楽しい貴重な時間。

この旅でも、留学していた時もそうだったけど、いつも海外に行く時のおれにとってのテーマは、その国の人々のsense of view(価値観)を聞いてみること。

そういう意味では、途中から切り替えて宿泊し続けたV&S Hostel Clubは、共同スペースも広く最高の場所だった。

宿も静かできれいだし、スタッフが親切でフレンドリーだからなのか、宿泊者もみんなフレンドリーでいい人ばかりだった。

イギリス人のジェームズは、陽気でワインを飲みながら自炊してドミトリーに泊まるおじいちゃん。毎日、行ってきた観光地の写真を見せてくれたり、便利なサイトを教えてくれたりした。アルゼンチンは靴下が安いから買ってから帰るんだってさ。

メキシコ人のアブラハムぼっちゃんは、ドミトリーで2日間一緒だったがいつも深夜2時頃に帰ってくるから朝が起きれない。朝食を食べれずに悲しそうな顔をしていたから、翌日は起こしてあげると最高の笑顔で起床。

コロンビア人の家族には、2歳の男の子がいていつもおれらの顔を見ると声を上げてはしゃぐ。一緒にいるおばあちゃんは、おれらの自炊に興味深々でスペイン語で色々聞かれた。おれが理解できていないのに、何度も話してくれた。すまん。

フランス人のディジーは、毎日本当にお洒落な恰好をしていて、色々な話題を提供してくれた。パリで時間あったり、何かあったら絶対連絡しろってさ。

最終日までドミトリーで一緒だった、イギリス人、チリ人の若い女の先生達は、おっかないクレオパトラみたいな顔をしているかと思ったらすごく気遣いができたり、お金も貴重品も全て置きっぱなしでおでかけする適当っぷり。

ドイツ人のサラは、おれらがご飯を食べているといつも一緒に食べにきてくれる笑顔がまるで日本人みたいだったベジタリアン娘。結構、よく食べる。

映画にも一緒に行ったグリセラとは、もう一度遠出して遊びに行く予定だったが、上手く休みとタイミングが合わなかったのでお昼を一緒した。おいしいピザとデザートまで取り寄せてくれた。

みんなに日本の緑茶をあげた時も、アルゼンチン人のガストンには、「砂糖いれてもいい??」とか聞かれたり。それぞれの国での動物の鳴き方をどう表すかを話しあった時も、日本での「ワンワンッ」という犬の鳴き声の表示はおかしいとかで、大爆笑されてみんなでモノマネしてたり。

何だかおもしろかったな。

そんな感じで、日々が刺激的で素敵な出会いがたくさんあったのが、このホステル。カヨにもいい刺激になったようだ。

この居心地が良かった空間とお別れとなると、なんだか悲しくなったそれくらい愛着が湧いた場所になった。

旅始まって初の2段ベッドは、くだらない遊び場だった。「天上界には、きてはいかん!!」と32歳・・・。

ドミ

まあ、たまにはそんなんもいいっしょ。

【私事です】

5月29日、急に祖父が亡くなったと母から連絡を受けた。出発前もろくに挨拶もせずに来てしまい、色々な事態に対する覚悟をしていた反面、帰国するまではみんな元気でいるだろうと勝手に思い込んでいた自分もいた。

田舎でいつも一緒に魚捕りをしていたことを思い出して、言葉を失った。

それでも一時帰国はせずに旅を続けることにした。祖父も望まないだろうし、得るものがどれほど未来に繋がるかなんてもちろんわかってはいないこの旅を自分で選んだ以上、何かに満足したり大きく価値観が変わらない限り、簡単には一時帰国もしないつもりでいたから。

帰国したら真っ先に、亡くなった祖父に挨拶に行こう。葬式とかで大変だろうけど、また母には親不孝をさせてもらう事にした。この先、苦労をかけてきた母親には楽しんで暮らしてもらいたいし、もちろん嫁になってくれたカヨにも今まで以上に楽しんでほしいし。

カヨも育ってきた環境から人に自分をさらけ出すのが苦手で、おれですら最初は気付くことができなかったぐらい隠すのが上手くなってしまっている。簡単にできることではないだろうけど、もう少し楽に自分の素をだせるようになるといい。

そんな感じで、楽しい旅を続けながらも、大切なものを守れるようにおれも色々なことを考えながら日々を過ごしています。

【話しは変わりますが・・・】

半年近く、経過してたくさんの世界一周中や、長期旅行者の日本人に会った。

同じようなカップルや夫婦、男一人旅、女一人旅、女の子3人旅、目標を持って旅をしている人、貧乏バックパッカー、英語も全くしゃべれない人、何年も旅をし続けている人、日本人との出会いを求めている人、外人との出会いを求めている人、裕福に旅をしている人などなど。

世界一周がこんな簡単に実現可能なものだったとは正直思っていなかった。

世界中に日本人の安宿があり、どんな人でも世界一周が可能になっている。簡単にできすぎることに、なんだか複雑な思いを感じた。

世界一周という旅行スタイルはまだまだ日本人の間で増加していくような気がした。

簡単に旅行ができすぎる日本人とは反対に、出会った外国人は英語はもちろん3カ国語ぐらいはしゃべれる人がほとんど。それに、日本へ行ったことがある外国人は、口を揃えて日本では英語が通じなくて苦労したと・・・。

ちょいと、日本の将来も心配になったり・・・。なんでも簡単に、手に入る環境に暮らしているはずなのになあ。まあ、英語の教え方の悪さも大きな問題だけど。

まあ、それは他人事で皆それぞれ価値観も違うので肯定も否定もする気はないけど、おれももっと頑張らないとなあ。やっぱり、英語以外の色々な言葉も話せるようになりたいっと強く感じた南米生活でした。

ほんじゃ、ヨーロッパに向かいますかあ♪

Category: 07.アルゼンチン Comment »

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