ぺトラ遺跡の夜が好き -ワディムーサ-

written by kuro

アンマンから特に変わり映えしない、いかにも中東というようなイメージの砂漠が広がる道をひたすら進む。

ワディムーサへ

ペトラ遺跡への観光拠点として、ワディムーサという町に到着した頃には、空が夕焼けに染まっていた。

この日は、おもしろそうなツアーを知ったのですぐに申込み、そのまま宿のビュッフェ式のディナーを食べる。

バレンタインイン

おもしろそうなツアーってのは、

【ペトラ バイ ナイト】ってやつ。

週に2,3回決められた曜日に、あの有名なペトラ遺跡がライトアップされるのを夜な夜な見に行くというもの。

宿からの送迎込みで、15ディナール(1650円)だったっけ・・・。まあ、そんくらい。

送迎を含めて、所要3時間弱のプチ夜遊びだ。

到着した日にそんな催しがあるってのは、縁だしね。せっかく来たから行ってしまおう。

何より初めてのペトラ遺跡を、夜いきなり見に行けるっていう設定に、ワクワクしてすごい魅かれたっていうのが一番の理由。

同じ宿からは、見事にカップルばっかりの欧米人達6人とおれらの8人で一台の車で向かって行く。

宿から10分ぐらいで降ろされ、3分ほど歩きすぐに入口に着くと、結構な人だかりが見えてくる。

50人くらいかなあ。子供連れも何組か見かけた。

割と人気みたいだな。

ペトラバイナイト

そして入口が開くと、みんなそんな慌てる感じでもなく、のんびりと中に入っていく。こっから少し歩くはずだっけ?

暗闇には袋みたいなものを被らされたろうそくの灯りが、道しるべになっていた。

道は砂地からすぐに岩だたみのような道に変わり、そのうち道の両サイドに岩壁がそびえ立つ。

暗闇にそびえ立つ岩壁が冒険心をくすぐるような雰囲気をかもし出し、夜空には幾つもの星が輝いていた。

何より、ろうそくの演出がすごくきれいだった。

インディージョーンズ

暗闇の中で、こういう灯りだけの世界にいると何だか心が落ち着く。

みんな歩くスピードもバラバラで、道は入り組んでいて距離がそれなりにあったので、他の人達が歩く音や、しゃべる声もそんなに気になることはない。

この空間、好きかも。

楽しんで歩いていたからあっという間だったけど、たぶん20分ぐらいだったかな。

いきなり崖と崖の間から、たくさんのろうそくの灯りに照らされたエル・ハズネが現れる。

おおっ、ほんとに崖が削られて神殿ができあがっている。見事なもんだな。

しかもここがインディージョーンズの最後の聖戦の舞台になった場所。

エル・ハズネ 最後の聖戦の舞台

ペトラ バイ ナイトの時は、灯りの手前からエル・ハズネを座ってみれるように、沢山のシートが敷かれていた。

座っていると飲み物が振る舞われ、どこからともなく現れたネコがすり寄ってくる。こんなとこにネコ??

観光客が大体ここに揃うと、演奏が始まる。

ぺトラ バイ ナイト

まあ特に演奏がすごかったとか、おもしろかったという訳ではなかったのだが、静かに流れる夜の時間をのんびり過ごすには素敵な空間だった。

演奏が終わった後も時間にまだ余裕があり、みんな思い思いにエル・ハズネとろうそくの灯りの周りを歩いていた。

ペトラ バイ ナイト

思っていた以上に満足して、また崖に囲まれたろうそくの灯りだけの暗い道を引き返して行く。こんな夜もいいね。

マイペースにのんびり行って、演奏を聞いて、のんびり帰ってきて丁度いいくらいの時間が帰りの待ち合わせ時間にちゃんとなっている。

全体の時間設定もいいし、このペトラ バイ ナイトってやつはありだな。

翌日は、朝から改めてペトラ遺跡の観光。

1日券の入園料は、50ディナール(5500円)。なかなか取りますな。

先に言ってしまうと、ほんの少し高いだけの2日券ってのもあるけど、1日かけて見て回れば十分だと思うよ。

中に入ると、夜とはまるで別物の景色が待っていた。こんな所を暗闇の中を歩いていたのかと思うと、青空に映しだされた目の前の景色に違和感を感じた。

ペトラ遺跡

そして、昨日の夜にも訪れたエル・ハズネに到着。

昼に来ると昨日の夜に感じたワクワク感は少し薄れていた。

やっぱり2度目になるし、何より観光客も、客引きも多い。

それでも夜にはわかりにくかった、岩壁の高さ、周囲の状況などがよくわかり、この場所の凄さというものには圧倒された。

光の加減で、岩の色が何色にも変化して見えるんだって。

エル・ハズネ

遺跡内には、ラクダや、馬、ロバも沢山いた。

観光客の移動用兼、アトラクションだろう。ラクダには、モロッコで乗っていたから魅かれなかったし、ロバはやっぱりちょっと小さいんだよね。

でっかい奴が乗っていると、なんだかおれらも乗る気分になれなかった。

移動手段

なかなか日差しが暑い中、日陰でたまに休憩しながらどんどん奥へと歩いていく。

進んで行くと開けた場所に到着する。その辺では、当時の兵士の恰好をして行進を見せてくれたり、岩壁を見渡せば沢山の遺跡が至ところに存在する。

ペトラ遺跡

こんな場所に文明が栄えていたんだな。

しかし、遠い昔だから余計にこんな岩壁に囲まれた砂漠の世界での実際の生活ってのは、やっぱり想像できないな。

ちなみに【ペトラ】とは、ギリシア語で【岩】という意味。そのまんま・・・。

だんだん早くも飽きてきたので、最後の見どころに向かってみる。

開けた場所から、1時間ほど登った場所にあるという。

ずんずん歩いていくと、岩の階段にはよく動物の糞が転がっていた。観光客を乗せてこの道を往来するロバ達のものだ。

割と疲れるので、行きぐらいロバに乗っていくのもありだと思う。話を聞いてみると2人で往復6ディナール(660円)と言っていた。片道10ディナールで乗せられている欧米人もいた。ほんとこういう所の料金は適当。

まあ、自分が納得いく金額なら何でもいいんだけど、交渉はしたほうがいい。

しばらく歩いて振り返ると、似たような色の岩の世界ではあるがなかなかの景色が広がっている。これはこれで良いね。

エド・ディル までの道のり

でもねえ、正直言うとこういう自然にできた岩壁の造形美ってやつも、上には上がいて例えばグランドキャニオンと比べてしまうと見劣りしてしまう。

もちろん、別物なんだけど、驚嘆する度合いが違う。

好みもあるだろうけどね。

ここが初めてのこういう風景だったら、もっと感動していただろう。

そしてようやく到着。

エド・ディルと呼ばれる修道院跡。

でかいっ!!こんな所によく建てたなあ。ってか掘っているから、場所はどこでも可能なのか?いやいや、不思議な場所だ。

高さ45メートル、幅50メートルもあり、エル・ハズネより大きい。

すげえな、これも。ここまで来た甲斐があったよ。

エド・ディル

せっかくなので、エド・ディルを見渡せるカフェで一休憩していった。

そんな感じでペトラ遺跡には、満足したかな。帰りはさーっと歩いて戻っていく。

夕日が沈む頃、宿では演奏が始まり、ダンスの宴が始まっていた。

おれらもイブじいの家で一緒だった、ケンさん、ヒロさんとまた出会うことができ、ビール、ウイスキーに、ワインのチャンポン飲みを始めてしまった。

2人とも一人旅で、彼女を日本に残している。なかなか大変な恋愛模様を、久々にずっと聞かせてもらったよ。

最近多い。残してきた彼女と別れの危機に陥っている人達と出会うことが・・・。難しいよな、一方はずっと海外で楽しいが多いし、一方は日々の仕事に追われるわけだから。それでも、上手に気持ちをつなぎとめている人達もいる。

24時間ずっと一緒にいるのも時にはケンカが増えるし、みんな色々だね。

大量のアルコールと共に、夜は更けていく。

この日は、何もできずに消灯・・・。翌日はまたバス移動。

夜な夜な

そーいや、ここペトラ遺跡も新・世界七不思議の一つだったっけ。

世界遺産でもあるし、インディージョーンズの最後の聖戦の舞台でもある。

あの映画も好きだったし、それなりに楽しむことができたペトラ遺跡。

インディージョーンズの舞台

個人的には、昼間より夜のペトラ遺跡のほうがなんだかおもしろかったな。

暗闇とろうそくの中、初めてペトラ遺跡のメインであるエル・ハズネを発見っ!!

世界遺産でそんな遊び心ある体験ってのもいいんじゃない。

いきなり先に、【ペトラ バイ ナイト】ってのがおれらのおススメ。

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