ケープクロスの住人は臭すぎ -スワコプムンド-

written by kuro

ここに住む生き物達が、誰なのかすぐ分かるだろうか?

ケープクロスの住人

スワコプムンドから北に120キロちょっと車で行った所に、彼らの楽園(俺らには地獄だったけど)がある。

ケープクロスの入口で、入場する許可を購入。

ケープクロス

許可をもらった建物から10分ほど車で走った場所に、クロスの印と共に彼らの楽園が存在する。

ここの住人は、オットセイ。アシカじゃないよ。

オットセイ

オットセイとアシカの違いって??

調べたら、耳とか後ヒレが違うんだってさ。

オットセイの方が、後ヒレが長くて、先の長さがほぼ揃っているとの事。

まあ、とにかくケープクロスの住人は、大量のオットセイ達。

しかし、本当の問題はそこではない。

むしろ、オットセイでもアシカでも、今回だけはどうでもいい。

・・・

オットセイを見張らせる展望スペースの近くに車を停めて、ドアを開けたカヨが叫んだ。

「臭っ!!」とドアをまた閉める。

またまた、大げさな・・・。

と思って勢いよくドアを開けた俺は、一瞬で死にそうになった。

彼らから少なくとも50メートル以上は離れているのに、この匂い・・・。

すぐ目の前に、死んだ魚が大量に腐っているかのような臭さ。

本当に息が吸えない。信じられない悪臭。

こんな場所は人生でも初めてだ。

鼻をつまんだまま、何とか歩いて行けるレベル。

写真を撮る時に、鼻をつまむ洗濯バサミがほしいと本気で思った・・・。

そんな彼らの楽園。

オットセイ

まるで蛙の卵でも見てるかのように、海にも沢山の黒い点々が・・・。

オットセイ

繁殖期の11月頃には、10万頭ほどにもなるという。

通常でも、数万頭のオットセイ達。

こんな壮大な繁殖地は見た事がない。

改めて写真で見ると、そう感じる。

オットセイ

しかし、現場に居る俺らは生きた心地がしないほどの悪臭と戦っている。

もう少し見ていたいという気持ちと、早くこの悪臭から離れたいという切実な願い。

誰もが来てみれば分かるはず、ここにはずっと居る事ができない。

鼻をつまみながら、なんとか頑張って15分ほど彼らの楽園を至近距離から眺めていた。

そして、もう限界だと感じたので、車で一気にその場を立ち去ったのだが、

驚いた事に、着ている服も、まるで車の中の空気でさえも、さっきまでの悪臭に汚染されている感じだった。

窓を開けて風を受けながら車を走らせ続けるが、服に染みついた匂いは消えない。

恐るべし、オットセイの楽園。

滞在するおれらにとっては、完全に地獄だった。

気分を変えてスワコプムンドから、今度は東に1時間ほど走って行った所にあるムーンランドスケープを、ちらっと眺める。

こういう月面世界みたいな風景は、世界中にいくつかあるがここの景色は、インパクトは少ないものの広範囲に渡っている。

ムーンランドスケープ

ムーンランドスケープより、目の前を走っていたダチョウに思わず視線が集中してしまったり・・・。

更に東に車を走らせ、アンゴラとナミビアの固有種であるという砂漠に生きる植物を見に行く。

ちなみに、パーミット(入場許可)は、スワコプムンドの町で既に購入済み。ツーリストインフォメーションに行くと、色々と教えてくれる。

ここで誰かに、パーミットを見せたりしはしなかったけどね・・・。

ヴェルヴィッチア(WELWITSCHIA)

ヴェルヴィッチア

砂漠に数百年も生き続けるという植物。

根は10メートル以上にも達し、雨期に得た水分で乾燥した砂漠を生きる事ができるらしい。

俺は、こういう生物的知識を得るのも割と好きで、実物を生で見れるというのはすごくおもしろい。

地球上には、本当に色々な生物が存在している。

これは、つぼみなのかな?どんな花が咲くのだろう?

ヴェルヴィッチア

巨大なヴェルヴィッチアにもなると、直径2メートルぐらいの大きさ。

大きなヴェルヴィッチアの周りには、石が置かれて保護されている。

ヴェルヴィッチア

そういえば、ヴェルヴィッチアを見に行く途中で干上がった川らしき場所を越えて行く。雨期になると、浅い川を渡らなければならないかもしれないので注意が必要かも。

今日も満足して(未だに匂いが残っているけど・・・)、スワコプムンドに戻って来て真っ先に向かった場所は、昨日発見した中華レストラン。

スワコプムンドのNATHANIEL MAXUILILIという通りを北に進み、THEO-BENGURIRAB AVE近くの広いパーキングスペースに停めて、MERMAID CASINOという門をくぐって左側にある。

ここの中華は、絶品っ!!

特に辛い物好きな人は、本当にビックリすると思う。

アフリカの中では、断トツのNO.1だった。

陳麻婆豆腐(陳婆さんの方)の味に限りなく近い。

絶品中華

文句なしのおいしさ!!

汗をかきながらも、夢中に口の中に運び続けていた。

もし、スワコプムンドの町に来る事があったら、行く価値あるよ。

こうして、今日も絶品中華に満足して、子ネコ達の待つ宿に帰る。

不思議な事に、今日は子ネコ達が俺らを見ても近寄って来ない・・・。

何故?どうしたんだろう?と、真剣に考える俺ら。

子ネコに嫌われたのではと、ショックを受けているカヨ・・・。

シャワーを浴びて、すごく納得した。

これも、匂いにまつわるエピソード。

ホットシャワーを浴びた瞬間、熱々のお湯の湯気と一緒に、ムワッとすさまじい匂いが強烈に鼻についた・・・。

オットセイの楽園の匂いが、体に染みついていたのだ。

その時、本当にビックリしたと同時に、湯気と一緒に蒸発したような自分の体から発せられた悪臭を、今でも覚えている。

匂いが全身に完全に染み込んでいたようだ・・・。

そんな、嬉しくない貴重な体験だった。

「おっさん、ちょっと臭すぎじゃない??」、「子ネコも嫌がってるよ?」

オットセイ

「許して・・・。」

って、そんな顔をされても駄目だね。。

オットセイ

今回は、完全に無理だねっ!!

ケープクロスの住人と会う時は、鼻センか、洗濯バサミ持参を強くおススメする。

Category: 36.ナミビア Comment »

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