世界で一番美しい民族 -オプウォ-

written by kayo

いつか写真で見た、赤褐色の肌をした美しい女性達。

独特の色彩と、ずいぶんとお洒落な装いに、軽く一目惚れ。

それが「世界で一番美しい民族」と言われている事を知り、ますます会いたい気持ちが強くなりました。

彼女達の名前はヒンバ族。

ここ、ナミビアの北部で会う事ができるんです。

オプウォという町に着き辺りを見渡すと、容易くその姿を見かける事ができました。

ガソリンスタンドや、ツーリスト向けの宿が並ぶ町中で、普通に歩いてる。

スーパーでは、普通に買い物もしてる。

個性的な姿をしたアフリカの民族が、私達と変わらない日常の中にいる光景は、何とも不思議な感じ。

伝統を守って生きているヒンバ族も、文明の波にどんどんさらされており、あと10年もすれば伝統的な暮らしは崩壊してしまうのではないかと言われているそうです。

でもこういった問題って、ヒンバ族だけに限らないよね。

残念ながら、今ではよくある話に聞こえてしまう。

もちろん、こんな町中での遭遇だけじゃ満足できないので、ヒンバ族の村を訪問します。

自分達で村を探して行く事もできるけど、私達は失礼のない様、ガイドを付ける事にしました。

ガイドはオプウォの町で簡単に見つかります。

私達はスーパーの前で、リンダというおばちゃんガイドに声をかけられました。

村を訪問するには、お土産を持参するのが礼儀。

スーパーに入り、リンダが慣れた手つきでどんどん品物をカゴに入れていく。

砂糖、とうもろこし粉、パン、オイル等、ほぼきっちり100ナミビアドル(1100円)分のお買い物を、私達が支払います。

他にガイド料が1人100ナミビアドル。交渉して1人80ナミビアドル(880円)にしてもらいました。

リンダに車に乗ってもらい、道案内をしてもらいながら村へ。

町から20分程走った所に、村の入口はありました。

ヒンバ族

広々とした村の中には、ポツンポツンと家が建っている。

あれ、でも全然人がいないぞ??

ヒンバ族

いるのは1人のヒンバ族の女性と、子供達だけ。

リンダに事情を聞いてみると、ヒンバ族は政府から1人当たり毎月400ナミビアドル(4400円)の支給を受けており、今日はそのお金をもらいに皆近くまで出かけていて、もうすぐ戻ってくるとの事でした。

この保護政策の目的は、彼らがヒンバ族の生活を続けられる為、つまり、彼らがヒンバ族をやめてしまわない為だそうです。

昔からの変わらないものを守るっていうのは、本当に難しいだろうな。

皆が戻ってくるまで、リンダに村の中を案内してもらいました。

ヒンバ族

左写真は儀式をする場所。右写真はキッチンだそうです。

ヒンバ族

蟻塚と牛糞で作られた家。

現在でも牛に全てを頼る、伝統的な遊牧生活を営んでいます。

ヒンバ族

思ってたよりも早く、女性達が帰って来ました。

男性の姿がないのは、外に出て牛達の世話をしているから。

ちなみに伝統的な装いの女性達とは対照的に、ヒンバ族の男性達は普通の格好をしてるので、町ですれ違っても分かりません。

ヒンバ族

美しい赤い肌には、ちゃんと重要な役割があります。

赤い粘土と牛の脂肪を混ぜたものを体中に塗る事で、日焼けや虫よけ、また寒さや乾燥から肌を守っているんだそうです。

皮膚を清潔に保つ効果もあるので、水が乏しい場所に住み、一生お風呂に入らないヒンバ族の女性には必需品。

ヒンバ族

髪の毛にも塗って、ヘアースタイルを整えてます。

ヒンバ族

お洒落っぷりにただただ感心してしまうけど、髪型やアクセサリーなどの身なりの一つ一つにも、結婚はしてるか、子供はいるかなどの意味があるそうです。

ヒンバ族

ちょっと面倒くさそうにしぶってたけど、ダンスを見せてもらえる事に。

ヒンバ族

皆で囲んだ中に、1人、2人と飛びだして踊りだす。

ヒンバ族

タンザニアでマサイ族の村を訪ねた時もそうだったけど、民族ダンスを見せてもらう時って、観光客に見せるよりも内輪乗りで本当に楽しんでる様な気がする。

ヒンバ族

と思ってたら、左から中心に飛び出してきた女性が、カメラを構えた私に向かって突進&タックルして来ました。

そして次の女性もイノシシみたいに私に突進!皆爆笑。

なんてユーモアの効いたお茶目っぷり。

ヒンバ族

表情もすごく豊かだし、よく笑う。

ヒンバ族の女性達、だいぶ可愛いぞ。

ヒンバ族

同じ格好をしてる様に見えるけど、よく見るととっても個性豊か。

ヒンバ族

さらによく見ると、結構可愛い子が多いんです。

ヒンバ族

この真ん中の子なんか、かなり可愛いと思うんだけど、どうでしょう。

ヒンバ族

一番右の子です。モナリザみたいな笑い方が良い。

ヒンバ族

この子もなかなか・・・。

ヒンバ族

ダンスが終わると、ヒョコっと私達の前にやって来た女性達。

ノリが完全に女子。

ヒンバ族

写真撮って良いわよ~って。

この時は何でか分からなかったけど、後になって、自分の所でお土産を買って欲しかったんだって事に気付きました。

ヒンバ族

するとそこに、私達が個人的に持って来ていた、お土産のアメが周ってきました。

ヒンバ族

右の子、カメラを向けられてもアメに夢中。

ヒンバ族

まだアメに夢中。こっち向いとくれ~。

ヒンバ族

「あらやだ、美味しい。」

あぁ・・・。2人とも夢中になっちゃった・・・

ヒンバ族

「もっともらえないかしら~。」

アメを配布してる方向に釘付け。

ヒンバ族

ちゃんと均等に配られていた様です。

このアメは、他の旅人がヒンバ族の村に行った時、とにかく「スイーツ!スイーツ!」って甘いものを欲しがられたので、アメを持って行った方が良いよとアドバイスされ持ってきました。

一応用意したものの、本当にアメなんかあげて良いのかなと思ってリンダに確認したところ、「子供達が喜んで良いんじゃない?」との返事が。

だけど・・・

ヒンバ族

喜んでるの、完全に大人だよね。

あまりにも大好評だったので車からもう一袋持って来たら、「うんうん、それで良いのよ」みたいな、上から目線なリアクション。

ヒンバ族

なぜか皆の輪から外れて座ってたこの女性には、遠くからアメが投げられたんだけど、遠過ぎたみたいで届かない。

すると女性の視線は、横で見ていた私へ。

そして何と、アゴで「取ってこい」の仕草・・・。

足が悪いのかなと思って、拾って持ってってあげたら、またしても「うんうん、それで良いのよ」的な上から目線。

また投げられたアメが届かないと、また私を見つめて「分かってるわよね」と言わんばかり。

何なんだろう。この空気。

ちなみにアメで虫歯になる事が気にかかってたんだけど、それもリンダに確認したら、「ちゃんと歯磨いてるから大丈夫よ」との事でした。

それでもやっぱり、本当はフルーツとかを持ってくべきだったのかもな。

ヒンバ族

一軒の家の中に案内されると、ヒンバおばあちゃんがいました。

赤い粉をすり潰すのを見せてくれ、肌に塗らせてくれました。

独特な強い匂いがするかと思いきや、そうでもない。

そういえば、さっきまでヒンバ族の女性達と一緒にいた時もそんなに匂いは気にならなかったな。

ヒンバ族

「若いころは、美人だったのよ~。」

持ってきたお土産は、全てこのおばあちゃんに渡されました。

手作りのブレスレットを見せられ、気に入ったので5本購入。

満足して外に出ると、全員大集合でお土産を広げてスタンバイされてました。

すでに5本も買っちゃったので、申し訳ないけどそそくさ帰らせてもらう事に。

ヒンバ族

帰り際、リンダに気になった事を質問。

ダンスを始めるのも面倒くさそうだったし、アメも自分で取りに行かなかったり、ヒンバ族の女性達って、基本やる気ない性格なの??

すると、大納得の解答が。

「あなた達が、2人だけだったからよ。2人だとお土産もそんなに買ってもらえないだろうと思って、やる気が出なかったのよ。」

・・・なるほど!!

他の旅人は、なるべくレンタカー代を安くあげる為に、人数集めて来るもんなぁ。

満足させてあげられず申し訳なかったけど、私達はヒンバ・ガールズの可愛さに大満足!

女子ノリではしゃぐ感じや、面倒くさいっぷりを隠さない素直さも、全部が可愛く思えてしまったのでした。

「世界一美しい民族」よりも、「世界一キュートな民族」の方がしっくりくるかも。

ヒンバ族

帰り道、目の前を走ってたトラックにもヒンバ族が。

変化していく時代の中で、これから彼女達はどんな選択をしていくんだろうな。

ナミビアの夕焼け

オプウォで泊まろうとしてた宿が満室だったので、カマンジャブの素敵なキャンプサイトへ戻る事に。

「今日も楽しかったー!」って心から思って終われる日々、幸せだなぁ。

Category: 36.ナミビア Comment »

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